おはようございます。
暖かい朝ですね。もう春もそこまで来ています。
先日、建築士会のインスペクター養成講座を受けてきました。
インスペクションとは、簡単に言えば「既存住宅の現況検査」のことです。
中古住宅売買時の利用を前提とした「目視等」を中心とする基礎的なインスペクションの
ガイドラインが国土交通省から示されたことを受け、今回の建築士会で講座が開かれました。
総務省が平成26年に発表したデータでは、空き家が820万戸と、
5年前に比べて63万戸も増加しているそうで、過去最高になったと報じています。
住宅のストックが増大していますので、「ストック住宅の質の向上」や「既存住宅の有効活用」は
社会全体の需要なっていくと思われます。
平成18年、住生活基本法の制定によって、日本は「つくっては壊す」フロー型の社会から、
「いいものをつくって、きちんと手入れして、長く大切に使う」ストック重視の住宅政策に転換が図られました。
今後は、ますます中古住宅・リフォーム市場の規模拡大が予想されます。
そこで、まず住宅のインスペクション(現況検査)を行い、状態を把握することが必要になります。
ただ、闇雲に検査したり、検査員によって調査項目がバラバラであれば、
公平性が保たれませんし、消費者も困惑することになるので、
統一した検査方法や留意事項が示されたというわけです。
建物の外部や内部の検査項目について、終日説明がありました。
建築士であれば、そんなに難しい検査ではありませんので、すんなり頭に入ってきました。
今後もリフォームやリノベーションの設計が増えてくると思いますので、
この知識を活用しなければと思っています。