おはようございます。今日は曇。しばらくは梅雨の中休みが続きそうですね!
高気密・高断熱住宅という言葉が言われてかなりの時間が経ってますが、
この高気密とはどういう状態なのか? ご存じでしょうか?
言葉の通りで、高気密=「すき間が小さい」という事です。そのまんまです・・・・
この気密の状態を調べるには、机上での計算では不可能で、実測するしかありません。
この気密性能を数値で表したのが、相当隙間面積(C値)といいます。
簡単にいうと、家全体にあるすき間面積(㎝2)を延べ床面積(m2)で割ったもので、単位はcm2/m2
このC値が小さいほど、気密性が高い事を表します。
そこで、自邸の気密性能を測ってみようと思い、先日測定を行いました!
熊本地震後に建て替えた築3年の木造2階建ての住宅です。
断熱の部位は、基礎断熱・壁充填断熱・屋根断熱です。
測定結果 : C値 0.335 ㎝2/m2
思ったよりもいい数値が出て、自分でもビックリでした!
外壁に埋め込んでいる郵便ポストの目張りをしませんでしたので、
ポストの目張りをしていれば、もっと良い数値が出たのかなと思います。
この数値が良いのか?悪いのか?の判断ですが、
かつて国が示していた次世代省エネルギー基準のC値は、
・寒冷地(東北や北海道): 2 ㎝2/m2 以下
・その他の地域 : 5 ㎝2/m2 以下
・一般的な住宅 : 10 ㎝2/m2
となっていましたので(この基準は、現在撤廃されています)、
0.335という数値は、かなり良い数値という事になります。
気密性能が良いと(すき間面積が小さい=C値が小さい)、
・熱の出入りが少ないので、冷暖房費の節約になる
・断熱性能が十分に発揮される
・計画換気が効率よくできる(新鮮な空気を取り入れ、汚れた空気を排出できる)
・漏気(冷気、暖気、湿気)の出入りが少ないので、温湿度管理がしやすくなる
などメリットが大きいです。外の風の影響も受け難くなります。
ですので、C値の目標値としては、
1.0㎝2/m2以下、出来れば0.5㎝2/m2以下を目指すべきだと思います。
C値は施工精度に大きく左右されますので、しっかりした施工が肝要です!